仮想通貨/暗号通貨への投資コンサルサービス、取引所サービスを提供している「Kaiserex」によると、2017年8月25日現在・・・
オススメしている仮想通貨/暗号通貨のポートフォリオは、
・ビットコイン(BTC):50%
・ライトコイン(LTC):20%
・モネロ(XMR):15%
・バイトボール(GBYTE):15%
になっている。
このポートフォリオのゴールは・・・
リスクと価格の不安定さが同等かもしくは少ない状態で、仮想通貨/暗号通貨の市場パフォーマンスを上回ること。
評価の基準は・・・
・技術の強み
・開発活動の状況
・利用者の増加
・ネットワークの強さ
・経済のモデル
・開発などのチームの質
・市場の状況
・世界的な環境
・競争力
など
ポートフォリの割合は、スコアリングシステムを使用し、各コインにさまざまな信頼水準(主観的基準)を割り当てることによって決定されている。
Bytes included in 「Kaiserex」 recommended portfolio https://t.co/LZ9KMVYFBn pic.twitter.com/hn6HuhxcN9
— Byteball (@ByteballOrg) 2017年8月26日
「Kaiserex」とは?
イギリスとリトアニアにオフィスを構えている法人で、
・仮想通貨/暗号通貨への投資コンサルサービス
・仮想通貨/暗号通貨の取引所サービス
・仮想通貨/暗号通貨のポートフォリオの提供サービス
を主におこなっている。
2016年12月12日に、ビットコイン(BTC)を始めとした5種類の仮想通貨/暗号通貨の取引プラットフォームを立ち上げている。
「CRYPTO5」の存在
「Kaiserex」の2016年1月1日から2017年8月25日までのポートフォリオとして挙げられているのが、「CRYPTO5」であり、各通貨と割合は・・・
・ビットコイン(BTC):1
・イーサリアム(ETH):25
・メイドセーフ(MAID):1,000
・モネロ(XMR):50
・ファクトム(FCT):50
これらへの分散投資については、
上記の割合で5つの仮想通貨/暗号通貨を購入すると、どの業界においても最強のプレーヤーに投資することと似ていて、1980年代に最も有望なIT企業を購入するようなもの。
としている。
「CRYPTO5」の価格推移を見ると・・・
2016年1月1日から2017年9月1日で、
ビットコイン(BTC):430米ドル→4,735米ドル
イーサリアム(ETH):0.95米ドル→386米ドル
メイドセーフ(MAID):0.0146米ドル→0.66米ドル
モネロ(XMR):0.47米ドル→138米ドル
ファクトム(FCT):0.475米ドル→29.96米ドル
515米ドル相当が、23,443米ドルになっており、4,447%のパフォーマンスになっている。
イーサリアム(ETH)とモネロ(XMR)の伸びが大きく貢献している一方で、ビットコイン(BTC)が足を引っ張っている形になる。
仮想通貨/暗号通貨の市場規模は・・・
2016年1月1日:7,077,440,000米ドル
2017年9月1日:172,861,000,000米ドル
2,342%の伸びになっているので、市場平均を2,000%以上上回っている。
「CRYPTO5」から新しい4つの仮想通貨/暗号通貨へ
「CRYPTO5」
・ビットコイン(BTC):1
・イーサリアム(ETH):25
・メイドセーフ(MAID):1,000
・モネロ(XMR):50
・ファクトム(FCT):50
から
・ビットコイン(BTC):50%
・ライトコイン(LTC):20%
・モネロ(XMR):15%
・バイトボール(GBYTE):15%
このポートフォリオの変化をどのように見るべきか?
ポートフォリオから消えたのは、イーサリアム(ETH)、メイドセーフ(MAID)、ファクトム(FCT)
イーサリアム(Ethereum/ETH)
スマートコントラクト(Smart Contract)をブロックチェーン(Blockchain)に記述する仕組み。
分散型アプリケーションプラットフォーム(Decentralized Apps:DApps)と言われている。
採用しているキャッチコピーは、「ワールドコンピューター」で、イーサリアムというプラットフォームを利用して、何でもやってください。というもの。
メイドセーフ(MaidSafe/MAID)
MAID(Massive Array of Internet Disks)とSAFE(Secure Access For Everyone)に由来している。
分散型コンピューティングを目指すプラットフォームで、各個人からP2P方式で、HDDスペース・演算能力(CPU)・メモリ・帯域などを提供し合う形になる。
イーサリアム(Ethereum)と共に仮想通貨/暗号通貨2.0、ビットコイン2.0と呼ばれている。
ファクトム(Factom/FCT)
文書管理のプラットフォーム。
貸付記録や証券、保険等、あらゆる書類や記録をブロックチェーン上で管理することが可能になる。
データは、ファクトムのプラットフォームを支えるサーバーで管理される分散型データベースのエントリーブロック→ディレクトリブロックを経由して、ビットコインのブロックチェーンに記録される構成。ビットコインにはない機能を実現するプロジェクトになっているので、ビットコインのレイヤー(層)の拡張と言われている。
これら3つは、プラットフォームになっているので、ビットコインなどの通貨型の仮想通貨/暗号通貨は特徴が大きく異なる。
新しいポートフォリオでは、ビットコインと、ビットコインから派生したライトコイン、匿名性を持たせたモネロの3つは、通貨型で、バイトボール(GBYTE)だけ特徴が違う。
ちなみに、仮想通貨/暗号通貨を、時価総額・流動性・開発者・コミュニティ・公共の興味の6項目でランキング付している「coingecko」では・・・
2017年9月5日時点で、
・ビットコイン(BTC):1位・95%
・イーサリアム(ETH):2位・87%
・メイドセーフ(MAID):27位・59%
・モネロ(XMR):6位・73%
・ファクトム(FCT):21位・61%
・ライトコイン(LTC):3位・82%
・バイトボール(GBYTE):70位・45%
バイトボール(Bayteball/GBYTE)だけが、下位にランキングされている。
バイトボール(Bayteball/GBYTE)とは?
バイトボールは、2016年に公開された、DAG(Directed Acyclic Graph)=有向非循環グラフに、全てのデータが格納、記録される仕組みになる。
ブロックチェーンを利用しないので、ビットコインなどのように採掘(マイニング)がなく、ブロックのサイズに起因する処理問題が発生せず、取引のみが記録される形になる。
そのため、ビットコインなどと比較して、送付処理が速く、手数料が低くなっている。
利用される仮想通貨/暗号通貨は、GBYTE(GB)とBlackbyte(GBB)という匿名性がある仮想通貨/暗号通貨もある。
機能としては、決済の他に、
・P2Pでのチャットと送金
・P2Pでの保険
・P2Pでのスポーツイベントでの賭け
などあり、チャットボット(Chatbot)とチャットでやり取りすることで、各手続きを進めていくという特徴がある。
2016年12月27日からの価格の推移では、2017年7月1日の1GBYTE=953.13米ドルが最高値となっている。
GBYTEとblackbytesの配布(ディストリビューション)イベント
バイトボール(Bayteball)が注目される理由の1つとして、保有しているビットコイン(BTC)とGBYTEに対して、無料で一定の割合のGBYTE(GB)とblackbytes(GBB)が配布されるイベントが挙げられる。
これまでの配布スケジュールと結果は・・・
1st round on Dec 25, 2016:over 70,000 BTC linked, 10% distributed;
2nd round on Feb 11, 2017: 121,763 BTC linked, 1.8% distributed;
3rd round on Mar 12, 2017: 129,139 BTC linked, 2.0% distributed;
4th round on Apr 11, 2017: 145,441 BTC linked, 2.3% distributed;
5th round on May 10, 2017: 207,672 BTC linked, 2.9% distributed;
6th round on Jun 9, 2017: 453,621 BTC linked, 6.6% distributed;
7th round on Jul 9, 2017: 949,004 BTC linked, 11.0% distributed.
8th round on Aug 7, 2017: 1,395,899 BTC linked, 16.0% distributed.
9回目は、2017年9月6日に予定されている。
2017年4月頃までは、あまり認知されていなかったので、配布イベントに参加(リンク)しているビットコインの数量も少なかったが、6月以降大きく数量が伸びてきている。その影響か、9回目から配布される率に変更があり、
以前
For every 16 BTC you receive 1 GB (1 gigabyte = 1 billion bytes),
For every 1 GB you receive additional 0.2 GB.
9回目から
For every 16 BTC you receive 0.1 GB (1 gigabyte = 1 billion bytes),
For every 1 GB you receive additional 0.1 GB.
1BTCごとの配布が、10分の1に、1GBごとの配布が、半分になった。
この配布イベントは、全体(1,000,000)の98%の配布が完了するまでとされている。2017年9月5日現在の供給量は、526,327GBYTE。
これまでは、配布イベントの参加条件を満たしているだけで、保有GBYTEの20%、もしくは1BTCごとに0.0625GBYTEが増えることになったため、イベントの前後でGBYTEの価格が大きく下落する傾向があった。2017年7月は、仮想通貨/暗号通貨の価格が下落したので、60%を超える下落となっている。
配布イベント前後の高値と安値を比較してみると・・・
(*価格は、CryptoCurrency Market Capitalizationsより)
配布割合が変更になると、これまでより価格への影響が少なくなると予測されるがどうなるか。
配布イベント前の高値のタイミングで掴まないよう注意が必要になる。
GBYTEは、上場している取引所が少ないことから、今後新しく上場することで価格が上昇するのでは?という見方もある。
どの仮想通貨/暗号通貨に資金を投入していくか?大きくパフォーマンスが異なってくるので、こういったコンサルティングサービスやヘッジファンドが公開しているポートフォリオを元に、それぞれの仮想通貨/暗号通貨の特徴を知るのが、パフォーマンスを上げる1つの手段になる。
「CRYPTO5」から4つの仮想通貨/暗号通貨への推奨ポートフォリオの変更は、今後、プラットフォームよりも通貨型そしてDAGが伸びると見ているのだろうか。
30以上の銘柄に分散するポートフォリオを組んでいる仮想通貨/暗号通貨のヘッジファンド「AltMoneyFund」のとは大きく異なっている。
国家による仮想通貨/暗号通貨の規制が強化される可能性があるので、どの仮想通貨/暗号通貨を保有するかも重要になってくる。