Uniswapで独自のプロトコルトークンUNIが配布され、取引所で取引されるようになりました。
Coingekoのチャートでは、約1米ドルからスタートして、高値で4米ドルを記録、一気に4倍になっています。
UNIとは何なのか?を公式サイトの情報から拾っていきます。
*Uniswapとは何か?はこちらの記事を参考に
UNIはまず10億UNIで、4年後から年2%でインフレする
UNIは、Uniswapの利用者へ配布されるガバナンストークンで、Uniswapで購入するものではありません。
UNIはまず10億UNIが生み出され、4年間ですべてにアクセスが可能となります。
・60%:コミュニティメンバー
・21.51%:チームメンバーと将来の従業員(4年権利確定)
・17.80%:投資家(4年権利確定)
・0.0069%:アドバイザー(4年権利確定)
4年後に、年2%の永久インフレがスタートします。
10年後のインフレーションを加味した保有率は、
・67.19%:コミュニティメンバー
・17.65%:チームメンバーと将来の従業員
・14.60%:投資家
・0.57%:アドバイザー
となっています。
15%に相当する、1億5千万UNIは、2020年9月1日正午のスナップショットに基づいて、
・過去の流動性提供者(49,166,400 UNI)
・ユーザー(100,613,600UNI)
・SOCKSの換金者/保有者(220,000 UNI)
が請求可能。
43%の4億3千万UNIは、ガバナンスが、
・寄付者補助金
・コミュニティイニシアチブ
・流動性マイニング
・その他のプログラム
といった形で配布していきます。
配布スケジュールは、
・1年目:40%
・2年目:30%
・3年目:20%
・4年目:10%
参照記事:Introducing UNI
流動性マイニングプログラム
2020年9月18日から初期の流動性マイニングプログラムがスタートしています。
期限は、2020年11月17日までで、Uniswap v2の
・ETH/USDT
・ETH/USDC
・ETH/DAI
・ETH/WBTC
の各プールで、500万UNIが各プールごとの流動性に比例するLPsに割り当てられます。
計算は、各プールごとに、83,333.33 UNIで、各プールのブロックごとに、54UNIです。
*流動性マイニングについては、こちらの記事を参考に
SOCKSは靴下とトークン
SOCKSというのは、2019年5月9日に告知された靴下とそのトークンです。
靴下の価格は、12.5米ドルで、500 SOCKSが35ETHでプールにデポジットされました。
SOCKSは売れるとだんだんと価格が上昇していく設計で、少なくとも100日後に、残っている流動性除去され、残りのSOCKSトークンはバーンされます。
🧦 Announcing Unisocks – a limited edition, dynamically priced sock!!!
Now purchasable on https://t.co/fJv6jrJwCL pic.twitter.com/KnUfPprvj7
— Uniswap Protocol 🦄 (@UniswapProtocol) May 9, 2019
UNIは空気から作り出されたもの
SushiSwapが人気を博した理由は、SUSHIトークンを利用者に配布したことです。Uniswapが早い段階で独自プロトコルトークンのUNIを導入・配布していたらい、SushiSwapはうまく行かなかった可能性があります。
今回のUNIの配布スタートによって、UniswapはAMMでの生存競争でより強くなったと言えます。
SuhiSwapに138,269.83UNIが送られているのはちょっとおもしろいですね。
2: Thank you Uniswap for the generous 130k UNI tokens. At current worth, they could fund our future dev team for several months! /Sincerely, All Sushi Lovers At SushiSwap! pic.twitter.com/n6vRxMg6rM
— SushiChef (@SushiSwap) September 17, 2020
2020年8月下旬から9月上旬にかけてがDeFiの波が大きくやってきたタイミングです。今は流動性を含め下落している段階です。
UNIは、Uniswapに流動性を提供するなどで獲得できるトークンであり、直接販売はされていません。直接的に言うと元の価値はないので、空気から作り出されたものです。取引をする際は、性質をよく理解しておく必要があります。