香港にある証券会社KGI証券は1998年設立で、台湾のCDF社(China Development Financial)傘下の企業です。
香港では、株式ブローカーとして有名ですが、先物のブローカーとしても香港でTOP10に入っており、上海と深セン市場B株のブローカーライセンスを保有しています。
KGI証券の口座開設は郵送でも可能
証券口座では、香港市場、中国B株、アメリカ市場、台湾市場の株式とファンド577本がインターネットから売買可能となっており、
先物口座では、Nikkei225やCMEの通貨先物、COMEX の金先物など約70商品の取引ができます。
口座開設には、
・口座開設書類
・身分証明書(ID・パスポート)
・個人情報保護に関する書類
・KGI Asia Ltd.宛の小切手10,000HKD
が必要になっています。
KGI Asia Ltd.宛の小切手は、書類を発送して口座開設する際に必要で、オフィスを訪問し、開設する時には不要です。
KGIは、湾仔の高層ビルにあるので、観光のタイミングで香港を訪れる時、事前にメールなどで連絡しておき、ランチタイムの13時から14時を避ける形で、開設に行くのも良いかもしれません。
証券口座と先物・オプション口座の申し込み用紙は、それぞれ分かれているので、ほぼ同じ内容を2回記入する必要がありますが、開設手続きは、30分程度で完了となります。後日、メールでIDやパスワードの連絡があります。
手数料などの規定は
手数料は、
証券:0.12%
先物の場合は、
個別に分かれていますが、
Nikkei225 OSAKA:3,500円
Nikkei225 SGX:15USD
となっています。
日本の証券会社は、ラージ1枚約300円なので、10倍ほどになります。
頻繁に取引する場合には、手数料負担が大きくなるので、注意が必要です。
ただ、KGI証券・先物ともに、最低預入金規定がなく、先物の証拠金も掛け目が100%なので、効率よく資金を回したいと考えている場合にはよいかもしれません。
パソコンで取引する際は、
証券:KGI証券のサイト
先物:SPtraderというソフト
スマートフォンで取引する際は、
証券:KGI HK Mobile Traderのアプリ
先物:SPTrader PROのアプリ
を利用します。
入出金に関しては、入金時は、専用のサイトがあり、顧客IDと氏名入金金額を入力し、送金画面のスキャンデータをアップロードすることで、2時間以内に口座に反映されます。
出金時は、所定のフォームに登録サインをしたデータの提出が必要となります。
提出が11時前だと、即日に、それ以降なら、翌日に、指定口座へ小切手で入金があります。
取引をしていると、毎日の口座状況関するデータが、PDF形式で送付されてきます。
日本の証券会社に比べると手数料が高く、システムがまだという点がありますが、便利と感じているのは、担当者とLINEでやりとりができることです。
取引内容で不明な点やログインパスワードを忘れた時や、注文機能について教えてほしいなどすぐに連絡が取れます。
先日Nikkei225の取引をしていて、値幅を見越してロスカット注文を入れたつもりが、その価格に到達していなかったにも関わらず、市場価格での売却となってしまい、ロスが出たので、その理由について確認したところ、私の口座内にログインして、必要箇所の画像をLINEで送ってくれ、理解することができました。
非居住者で、証券・先物口座の活用を考えている。
また、日本居住者だけれど、香港株や中国株に挑戦したいと考えている場合は、KGI証券は1つの選択肢になると思います。