米国の移住専門誌
「インターナショナル・リビング・ドットコム(InternationalLiving.com)」が2014年度の人気移住先として、
1位 パナマ
2位 エクアドル
3位 マレーシア
4位 コスタリカ
5位 スペイン
とランキングを発表しました。
マレーシアの人気が、アジアだけではなく、世界的に高いのがわかりました。今回は、よく報道され話題になっている2位のエクアドルと1位のパナマについて調べてみました。
▼2位エクアドル
先日から日本人の方が事件に巻き込まれて、
大きく報道されているエクアドル。
報道によるイメージは、あまりよくないですが、
エクアドルは、南アメリカ西部に位置する共和制国家で、大都市のグアヤキル付近では、1年を通じて25度前後と、気温の変化が少ないです。
2人での生活コストとしては、月850から1,415ドル程度で
家賃:500ドル
光熱費:150ドル
食費:300ドル
などで生活することが可能。
医療費については、60歳アメリカ男性の例で、アメリカでは、毎月1,200ドル支払っていたものが、エクアドルでは、毎月66ドルになっているとのこと。
▼エクアドルのVISA
リタイアメントと投資関連のVISAとして
1)Pensioner Visa
2)Investor of Real Estate or Securities Visa
の2つがあります。
1)Pensioner Visa
:毎月800ドルの年金を受給している人対象
2)Investor of Real Estate or Securities Visa
:25,000ドルの不動産もしくは株などの投資をしている人対象
となっています。
▼1位パナマ
北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制の国家で、コスタリカとコロンビアに接しおり、1年を通じて30度前後と気温の変化が少ないです。
2人での生活コストは、月に1,700から2,500ドル程度
家賃:700ドルから1,500ドル
光熱費:250ドル
食費:300ドルなどで
Pensionado Programに参加することで、医療費は、15%オフになります。
▼パナマのVISA
リタイアメントと投資関連のVISAにとして
1)Pensionado Program
2)Person of Means Visa (POM)
3)Forestry Investor Visa
の3種類があります。
1)Pensionado Program
1ケ月あたり1,000ドル以上の年金受給者が対象。年齢の規定はなく、政府の審査によります。
Pensionado Programに参加することで、
映画・劇・イベント=50%オフ
バス・ボート・電車=30%オフ
航空券・光熱費=25%オフ
医療費=15%オフ
など特典が用意されています。
注意点は、外国人でPensionado Programに参加していると、パナマ市民権の申請をすることができない点です。
2)Person of Means Visa (POM)
年金を受給しておらず、パナマ国内で仕事をする予定がない場合は、30万ドルの定期預金もしくは投資で申請することが可能となります。
・パナマ不動産に30万ドル投資する
・パナマ国内銀行に30万ドルの定期預金をしている
・不動産投資と定期預金で合計30万ドル
上記いずれかの条件を永住権取得まで(おおよそ3年)維持する。永住権取得後は、不動産を売却、定期預金の引き出しが可能となります。
3)Forestry Investor Visa
SmallとLargeの2種類があり、
Small Forestryは、6万ドルの投資が必要で、1年滞在権の毎年更新型、7回目に永住権を申請することができます。
Large Forestryは、8万ドル投資が必要で、2年更新で、3年目に永住権を申請することができ、その5年後に市民権を申請することができます。
(出典:InternationalLiving.com)
▼アジアのリタイアメントVISA
マレーシアのMM2Hは、10年更新型で、
申請条件は、
毎月1万リンギット以上のマレーシア国外からの収入があり、
50歳以上
35万リンギット以上の金融資産残高証明
マレーシア現地銀行への15万リンギットの定期預金が可能
50歳未満
50万リンギット以上の金融資産残高証明
マレーシア現地銀行への30万リンギットの定期預金が可能
フィリピンのSRRVクラッシックは、永住権で
申請条件は、
50歳以上の年金受給者=1万ドルの預託金
50歳以上=2万ドルの預託金 (2007年以前は5万ドル)
50歳未満=5万ドル預託金 (2007年以前は7万5千ドル)
(*預託金の投資転換は可。但し5万ドル以上)
タイのNon-immigrant O-Aは、1年更新型で、
申請できるのは、50歳以上で、
・タイ国内に80万バーツ以上の預金がある
・月65,000バーツ以上の年金受給など収入がある
・預金と年金の年間収入を合せて80万バーツ以上ある
のいずれか。
▼重視するポイント
上記のようにエクアドルとパナマは、アジア各国と比較してもVISAの取得ハードルは高く設定されていないです。
リタイアメント先を決定する時に、
・低コストで生活することができる
・気温が安定している
・医療が充実している
・日本へのアクセスが簡単である
・日本食レストランが充実している
・空港へのアクセスがよい
・拳銃が許可されていない
など個人によって重視するポイントが様々あります。
・日本へのアクセスが簡単である
というポイントから見てみると、
エクアドルやパナマは、日本から飛行ので乗継便を利用して、約20時間程度かかってしまうので、時間・体力的にハードルが高くなってしまいますね。まとまった時間・休みがないと南米やヨーロッパへの渡航は難しいですが、複数国家のリタイアメント制度の内容を把握しておき、若い内から時間を見つけて、現地に渡航し、生活を体験しておくことで、リタイアメント生活の選択肢を広げることができるのではないでしょうか。