ドミニカ共和国のパスポートでの渡航先について、「シェンゲル協定加盟国へも査証なしで渡航が可能になる予定」とい但し書きがあったので、シェンゲン協定について調べてみました。
▼シェンゲル協定
加盟国間での通行の自由化と手続きの簡素化のため検査なしに他の国へ入れることが許可されるという内容で、
2013年7月段階のシェンゲン協定加盟国は、
アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,
オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,
スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,
ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,
ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,
リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン
(*外務省のHPより)
EU内での非加盟
アイルランド、イギリス、
ルーマニア、ブルガリア(協定適用予定)
EU外から加盟
アイスランド、ノルウェー、スイス
となっています。
シャンゲル協定加盟国に到着時に入国審査があり、最後の出国地で出国審査があります。経由国入国の際には、入国スタンプを押されることが原則ないとのことなので、パスポートのページがスタンプでいっぱいにならなくて良いですね。
▼「あらゆる180日の期間内で最大90日間」
シェンゲン加盟国に短期滞在目的で渡航する場合、所持しておくパスポートは、
・発効が10年以内
・有効期限が出国予定から3ヶ月以上残っている
必要があります。
日本人の場合は、査証免除での滞在が、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」許可されることになります。
シェンゲン加盟国
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
シェンゲン非加盟国
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
シェンゲン加盟国
と移動をしたとしても、
過去180日の期間はすべて滞在日数にカウント対象となります。マレーシアとシンガポールのように、国境を超えたら、すべてリセットされ、滞在日数カウントが1日目から開始されるのではありません。
▼北欧規定
フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの滞在については、別途規定があります。
それは、「北欧規定」と呼ばれており、シェンゲン協定国内で、「あらゆる180日の期間内で最大90日間」滞在した場合は、出国後、シェンゲン加盟国外で6ケ月を経なければ、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドに再入国することができないという規定です。
▼二国間協定
日本のパスポートを持っている場合は、オーストリアとの二国間協定が、シェンゲン協定よりも優先されるため、オーストリアに6ヶ月間滞在することが可能です。
シェンゲン協定加盟国を含むヨーロッパへ長期の渡航を予定している場合は、移動の予定を事前に決めておき、事前に対象国と滞在可能期間を確認して、入国拒否をされたりしないように準備しておいたほうが良さそうですね。