1486-1490年, ギルランダイオの時代の寝室に、落ち着いき、ゆったりとした姿勢のエリサベツ。洗礼者ヨハネを出産した直後の寝室の様子が描かれています。手前には、助産婦と乳母が生まれたばかりの洗礼者ヨハネのお世話をしています。同じく前景に、3人の女性がエリサベツを訪れています。最初の、豪華な服装の女性は、トルナブオーニの親戚かもしれません。フルーツバスケット頭に抱えてを右から入るメイドはボッティチェリのプリマベーラを参考に描かれたと言われています。, ヨハネの名を書くザカリア
ペテロ、タビタの復活に立ち会う Peter help Tabitha get up, 恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。, この私は神の前に立つガブリエルです。あなたに話をし、この良い知らせを伝えるために遣わされたのです。, 見なさい。これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時が来れば実現する私のことばを、あなたが信じなかったからです。, あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。, 高齢で子供を諦めていた、ザカリアのもとにガブリエルが現れエリサベツが懐妊し男の子を生むことを告げる。, 男の子の命名について、神様からの導きに従ったところザカリアの口が開かれ、神様を褒めたたえ 預言しました。. 近所の人たちや親せきは、この喜ばしい知らせを聞き神様を褒めたたえます。, 洗礼者ヨハネの誕生 ドメニコ・ギルランダイオ ラクダの毛皮が洗礼者ヨハネを見分ける目印となっている、というわけだね。 このように、絵画の中の登場人物を見分けるための目印となるものがアトリビュートだ。 トルナブオーニ礼拝堂(フィレンツェ)
絵画の中で度々登場する『洗礼者ヨハネ』とはどのような人物だったのでしょうか。その両親ザカリアとエリサベツについて、ヨハネの誕生までをまとめました。洗礼者ヨハネの父はザカリアという祭司で、妻のエリサベツはイエスの母マリアの親せきでした。 絵画の中で度々登場する『洗礼者ヨハネ』とはどのような人物だったのでしょうか。3回に分けて聖書個所と作品についてご紹介いたします。1回目は両親ザカリアとエリサベツが息子のヨハネを授かり、無事出産の日を迎える場面までです。トルナブオーニ礼拝堂(フィレンツェ)にあるドメニコ・ギルランダイオの作品から観ていきましょう。, 洗礼者ヨハネの父はザカリアという祭司で、妻のエリサベツはイエスの母マリアの親せきでした。二人は子供に恵まれず、年齢的にも難しく思える時期になっていたため、授かることをあきらめていました。, ある日ザカリアが神殿で香をたく仕事をしている時に、天使が突然現れました。そして恐怖に怯えるザカリアにこう語り掛けます。, その子はあなたにとって、あふれるばかりの喜びとなり、多くの人もその誕生を喜びます。その子は主の御前に大いなる者となるからです。, 彼はぶどう酒や強い酒を決して飲まず、まだ母の胎にいるときから聖霊に満たされ、イスラエルの子らの多くを、彼らの神である主に立ち返らせます。, 彼は※エリヤの霊と力で、主に先立って歩みます。父たちの心を子どもたちに向けさせ、不従順な者たちを義人の思いに立ち返らせて、主のために、整えられた民を用意します。, ゼカリヤへの天使の告知 1486-1490年, 生まれてから8日になり、儀式と命名のために集まった人々は父親の名前から”ザカリア”と名付けようとしましたが、エリサベツは, ヨハネは成長し、その霊は強くなり、イスラエルの人々の前に公に現れる日まで荒野で生活しました。, 出典:Wikimedia Commons ドメニコ・ギルランダイオ
『洗礼者聖ヨハネの斬首』はカラヴァッジョの代表作のひとつで、カラヴァッジョ作品のなかで唯一署名が入っている作品。マルタ島を統治する聖ヨハネ騎士団のために1608年に制作された幅5mを超える大作は、カラヴァッジョの生涯においても最大サイズの作品となりました。 ドメニコ・ギルランダイオ マリアは、山地にあるユダの町に急いで行きました。そしてザカリヤの家に行って、エリサベツに挨拶をしたところ、エリサベツの子供がお腹で踊ったのです。聖霊に満たされたエリサベツは、大声で叫びました。, あなたのあいさつの声が私の耳に入った、ちょうどそのとき、私の胎内で子どもが喜んで躍りました。主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。, エリサベツを訪問するマリア 聖書箇所はすべて新改訳2017を使用しています。, テンペラと油彩を用いて 目に映る世界を、繊細で色彩豊かに 描き出すことが、日々の喜びです。, このブログでは、美しい名画の紹介、聖書の中の心動かされる記事の紹介、絵画の技法について綴っています。.
トルナブオーニ礼拝堂(フィレンツェ) ©Copyright2020 光の色彩を求めて.All Rights Reserved.
1485年-1490年, ゼカリヤのもとへ天使ガブリエルが現れる聖書のエピソード、壮大なルネサンス教会の建築の中に描かれています。フィレンツェ市内で最も完成度の高く、保存状態の良いフレスコ画といわれています。, 作者のギルランダイオは、兄弟のダビデとベネデット、義理の弟のセバスティアーノマイナルディ、そしておそらく若い頃のミケランジェロの協力を得て、1485年から1490年までフレスコ画制作に取り組みました。, 当時のフィレンツェの著名人が画面の中に描かれ、この出来事に居合わせています。右側中央よりには依頼者の親族が描かれ、その後ろには、ギルランダイオの自画像があります(右から2番目)その右側の長い髪の若者は彼の息子または兄弟と言われています。, エリサベツが妊娠して6か月が経った頃、イエスの母マリアのところにガブリエルは現れ、聖霊によって身籠ったことを知らせます。また、親戚のエリサベツが高齢にもかかわらず妊娠していることについても話します。 アンニーバレ・カラッチによる絵画作品《自然の中で横たわる洗礼者ヨハネ》の解説。本作品は1600?年から1600?年に制作され、ナショナルギャラリーに所蔵されている。 1486-1490年, エリサベツを訪問するマリアが描かれています。画面右側の3人の女性のグループには、この時代の人物の肖像が含まれています。最初の横顔の女性は、ジョバンニ・トルナブオーニの息子ロレンツォと結婚したジョバンナデリアルビッツィであると言われています。, 背景には空想による街並みが描かれていますが、フィレンツェのヴェッキオ宮殿の塔、サンタマリアノヴェッラの鐘楼とローマのコロッセオは、実際の建物の形を描いています。, 月が満ちて、エリサベツは男の子を産みました。
『洗礼者聖ヨハネの斬首』は初期バロック美術の巨匠・カラヴァッジョの代表作のひとつで、カラヴァッジョ作品のなかで唯一署名が入っている作品。, マルタ島を統治する聖ヨハネ騎士団のために1608年に制作された幅5mを超える大作は、カラヴァッジョの生涯においても最大サイズの作品となりました。本作『洗礼者聖ヨハネの斬首』は聖ヨハネ准司教座聖堂附属美術館に所蔵されています。, マルタの守護聖人である洗礼者聖ヨハネは、ヘロデ王の命で処刑人に首を斬られ息絶えています。首から噴き出すように地面に溢れた血は血溜まりを作っており、血溜まりの横にはミケランジェロの署名(カラヴァッジョの氏名はミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ)。署名の先頭の文字「F」は、カラヴァッジョが騎士団のメンバーであることを指したものです。, 斬首されたヨハネの周囲には、ヨハネの首を胴体から切り離そうとする処刑人の男や、処刑人に指図する男、息絶えたヨハネを見て頭を抱えて苦悶する老婆、切り離した首が盆に乗せられるのを待つサロメがいます。, 右端の薄暗い牢の格子から斬首の様子を覗きこんでいる囚人たちは、顔の一部だけが明るく照らされており、その表情は不安気にも野次馬的な好奇心を持って覗き見しているようにも取れます。, 『洗礼者聖ヨハネの斬首』のメインとなる人々を左に寄せ、右端に囚人でポイントを置くカラヴァッジョの構図は、画面に劇的なドラマを生み出しています。, 騎士団に入会する際に必要となる金銭の代わりだったとみられる本作『洗礼者聖ヨハネの斬首』を騎士団長は大変気に入り、カラヴァッジョは殺人犯でありながら騎士団入りを果たしました。, しかし、その後カラヴァッジョは騎士を襲撃するという事件を起こし、地下牢に投獄されてしまいます。そして、脱獄を図ったカラヴァッジョはマルタを逃げ出し、シチリアへと向かったのでした。, 2019-2020年、札幌・名古屋・大阪を巡回するカラヴァッジョ展が開催されています。日本初公開となるカラヴァッジョ作品や会場別限定展示作品、当初発表されていた作品の一部の来日中止など、話題を集めているカラヴァッジョ展。見どころや作品リスト、混雑状況などを記事にまとめました。, カラヴァッジオ(カラヴァッジョ)はバロックを代表する画家。カラヴァッジオの写実性と劇的な明暗表現を組み合わせた作風は、これまでにないドラマティックな宗教画を生み出し、カラヴァジェスキと呼ばれる多くの模倣者ほか全ヨーロッパの芸術家に影響を及ぼしました。, カラヴァッジョ展、あべのハルカス美術館にて開催中。天才画家カラヴァッジョの代表作『マグダラのマリア』ほか、カラヴァッジョ展各会場限定公開の作品の紹介、見どころ、混雑状況、会場内の様子、口コミ・評判、巡回展をご紹介します。, 2019年、話題の展覧会や美術ファンおすすめの展覧会を月別スケジュールカレンダーに。各展覧会の見どころ、混雑予想、口コミ・評判、チケットなど最新情報にリンクしています。, Title:The Beheading of Saint John the Baptist. ダヴィンチの『洗礼者ヨハネ』は、人差し指を天にむけていますが、本来は、聖書の中で洗礼者ヨハネがイエスに向かって「見よ、神の小羊」とイエスを指し示した様子を表現したポーズですから、普通は以下のように洗礼者ヨハネがイエスに向かって指さすポーズになります。 洗礼者聖ヨハネの斬首 (Decollazione del Battista) 1608年 361×520cm | 油彩・画布 | サン・ジョヴァンニ聖堂(マルタ島) カラヴァッジョ最大の傑作『洗礼者聖ヨハネの斬首』。 トルブオーニ礼拝堂(フィレンツェ) トルブオーニ礼拝堂(フィレンツェ) 「洗礼者ヨハネの斬首」 このページ最初にある写真がその絵画です。カラバッジョの「洗礼者ヨハネの斬首」は横幅が5メートル以上あり、カラバッジョの他作品と比べても、大変大きな絵画です。
ドメニコ・ギルランダイオ 《自然の中で横たわる洗礼者ヨハネ》は、画家のアンニーバレ・カラッチによって制作された作品。制作年は1600?年から1600?年で、ナショナルギャラリーに所蔵されている。, 《自然の中で横たわる洗礼者ヨハネ》の中で、聖ヨハネは横たわりながら湧き水から小さな容器を右手に持ち水を集めている。これは有名なヨルダン川での洗礼活動をほのめかしている。又、ヨハネの左手には十字架の形をした棒のようなものがある。彼を纏う赤い布は、キリスト教では愛や救済を表す色である。, ヨルダン川はヨハネがキリストに洗礼を授けた場所であり、又ヨハネこそがキリストへ彼の道を準備した人物である。このように洗礼を受けることが最後の審判の際に救われるたった一つの方法だったらだ。, ヨハネによる福音書の第1章29節に刻まれた言葉である「神の子どもを見る」とは、キリストがヨハネによって洗礼をされるようになったときに話したことである。, 福音書の筆者である洗礼者ヨハネは使徒ヨハネとは違う人物である。使徒ヨハネは元々洗礼者ヨハネの弟子だった。キリスト教では洗礼者ヨハネはイエスの先駆者として捉えられている。しかしカラッチの他の作品ではヨハネは彼は今や使徒の一人だと考えられている。, エックス線撮影によると、《自然の中で横たわる洗礼者ヨハネ》の元々の構図の下に風景と人物が表れたことが明かされた。《自然の中で横たわる洗礼者ヨハネ》は銀行家のジョン・ジュリアス・アンガースタインが遺していたものの一つだったが、政府が彼から買い取った。, こちらで、ぜひ本作品の感想やエピソードを教えてください。作品に関する質問もお気軽にどうぞ。. キリストが30歳になった時、ヨルダン川のほとりに預言者が現れたという噂が立ちました。その預言者は人々に「神の国は近付いている、準備しなさい」と告げ、洗礼を授けているそうです。 キリストは出番が近付いていることを悟り、川へと向かいました。