一体どれくらい資産に余裕があるのか?

サラリーマンのキャッシュフローと資産分散

統計データから、現役サラリーマンの現実を把握したところで、自分にはどれだけの資産とお金があるのか?

お金を使う、資産を管理すると考えた時に、まずスタート地点として、今の「キャッシュ・フロー」を、自分の中で把握しなければいけない。


    「キャッシュ・フロー(Cash Flow:現金流量)」
    現金の流れを意味し、収入から、外部への支出を差し引いて、手元に残る資金の流れのことをいう。現金収支を原則として把握するため、将来的に入る予定の利益に関しては含まれない。

「キャッシュフロー」 = 「収入合計」 − 「支出合計」

・会社給与からの収入
  +
・副業ビジネスからの収入
  +
・投資からの収入
  ↓
収入合計

・生活費全般支出
  +
・教育費全般支出
  +
・趣味全般支出
  +
・副業ビジネスへの投資支出
  +
・投資への投資支出
  +
・税金の支出
  ↓
支出合計

これを「エクセル(Microsoft Excel)」で、月ベース(月間合計)で完全に把握しておく。

「収入」と「支出」。そこから算出される「キャッシュフロー」。

まず1ヵ月分数字が明確になったら・・・

今の年齢から、自分がリタイアする年齢まで分、右にコピーして頂きたい。

たとえば、55歳でリタイヤしたいと考えている場合は、今日時点で30歳になったばかりだとすると、55歳の誕生日前月までで合計288ヶ月分

管理開始初月基準の、

「収入」・「支出」・「キャッシュ・フロー」

それぞれの金額総計は、55歳までで一体いくらになるのか?

その金額を見てみる。

それから、

「収入」の数字を増やしてみたり、
「支出」の数字を減らしてみたり、

「エクセル(Microsoft Excel)」で数字(=お金)をいろいろいじってみる。

現在の「キャッシュフロー」が分かったら、次に必要なのが、自分の中での「ルール設定」になる。

例えば、

・月々の「キャッシュフロー」は必ず「3万円」以上にする。

・1ヶ月当たりの「キャッシュフロー」がマイナスになってしまうような、大型支出がある時でも、その「支出」を自分の中で数ヶ月に分散して管理表上記録して、月々の「キャッシュフロー」は必ず「3万円」以上にする。3ヶ月以内に分散して「3万円」以上にならない場合は大型支出を諦める。

・「投資」に対して支出する場合、月々の「キャッシュフロー」が「3万円」以上は残るようにする。

・以上の条件をクリアできない支出が必要になる「投資」は、それがどんなに魅力的なものであっても、現時点では素直に諦める。

「キャッシュフロー」を把握し、お金を使う上での「ルール設定」をする。

この2つがしっかり設定できると、明確に分かるようになる。

自分は今、どのレベルの「投資」ができるのか?

それにかかる支出額(投資額)が、自分の「ルール設定」した範囲を1円でも超えてしまうものは素直に諦める。

そして、「ルール設定」した範囲を、クリアできるものだけ選択し、実行するのだ。

数字を元にして、具体的な計画を立てることができるようになり、計画を基に行動できるようにしていく。

「キャッシュフロー」がわかり、「ルール設定」がしっかりとできていると、上記のような思考方法となり、行動がブレなくなる。

月々ローン返却など、毎月いくら、投資への支払いに使うことができるのかが明確になり、「長期」視点で物事が考えられるようになる。

少ない月々の支出で、リスクを最小限に抑えながら、将来的には、より大きなリターンが期待できる、「投資」ができるようになるのだ。

「短期」で「証拠金」を入れて、「てこの原理」で資産の大半を担保にして、「大博打」を打つ・・・なんて発想は無くなってくる。

「ギャンブル」に毛が生えたものだと、冷静に考え、あくまでも「小銭稼ぎの遊び」と考えられるようになる。

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