2019年9月24日午後8時頃から、ビットコイン(BTC)価格が大きく下落しました。9,700米ドルから7,800米ドル台までだったので、20%の下落です。
ずっと9,000から10,000米ドル台をウロウロしていたので、6月以来約3ヶ月ぶりの7,000から8,000米ドル台となりました。
この下落の予兆としては、バックワーデーションの発生が挙げられます。そこで、バックワーデーションとは何か?また多くの投資家達が確認している200日移動平均線についてお伝えします。
バックワーデーションの発生
現物価格と先物価格の差を表す言葉として、バックワーデーションとコンタンゴがあります。
決済期日短い > 決済期日長い
決済期日短い < 決済期日長い
未来に値上がりが期待される、また商品保管の手数料などから、基本的には、コンタンゴの状態が多いです。
バックワーデーションになるのは、現物需要が急増した等のタイミングです。
今回は、23日にバックワーデーションが発生していた模様。
共に、大きな下落前に発生しているので、今回の下落を取れていない場合は、監視対象としておく必要があります。
200日移動平均線を多くの投資家がチェック
なお、ビットコイン(BTC)の一つの重要なポイントとしては、200日移動平均線が挙げられます。
現在は、200日移動平均線をヒゲで突き破っていますが、実体では戻している状態です。
過去に短期間で20%下落した場合を振り返ると、その後V字での回復はむずかしいです。
直近では、6月27日、7月10日、2018年3月と11月。
大きな下落の翌日は、戻りますが、さらに落ちるケースが多いです。
現在、割安感から購入してしまいそうですが、この辺りのプライスアクションも学んび、大切な資産を守らなければなりません。
9月27日には、3ヶ月に一度のメジャーSQが待ち構えています。そのため、安全にポジションを構築するなら、それ以降でも遅くはありません。
なお、ビットフィネックス(Bitfinex)のニューヨークでの裁判について、控訴裁判所が、文書の提出は必要ない旨の命令を出しました。
これにより、テザーUSD(USDT)の発行が活発になり、ビットコイン(BTC)価格が追随する可能性があります。この辺りの情報も追い、流れに乗る必要があります。
例年10月の値動きは?
例年の10月はどういった値動きになっているのか?
200日移動平均線との関係についても合わせて見てみました。
これまで200日移動平均線を明確に割り込んだのは、2014年3月27日と2018年2月3日です。
再び200日移動平均線をぶち抜くために必要だった期間は、420日から450日となっています。
ビットコイン(BTC)は、これまでほとんどの期間を200日移動平均線の上で推移していました。
2015年10月からだと、2018年2月まで、2年4ヶ月間です。
フラクタルからすると、今回は再び200日移動平均線の上に行き、2年以上大きく割り込まないと言うことになりますが、果たして・・・
2013年2015年2016年2017年:12月にかけて上昇
2014年2018年:12月にかけて下落
値動きの傾向は、はっきりしています。
200日移動平均線の上に居るのか、下に居るのかで、分けることができます。
2019年10月1日現在、200日移動平均線にかなり近いので、2014年・2018年の値動きとは、状況が異なっており、2015年に近いといえます。
2015年は、200日移動平均線の下に行ってしまった後に、54日間で、上方にブレイクしました。
不安な場合は、現時点では無理にポジションを作るよりも、明確にブレイクした方についていく方が賢いのではないでしょうか。
例年11月の値動きは?
年末にかけて・・・。
2014年・2018年:下げ
チャートを見比べてみると、200日移動平均線から少し下に離れてしまったため、
2019年は、2014年と2018年パターンになってしまうそうな感じです。
2020年に半減期が控えており、価格については、楽観的に見ている人が多くいます。
この辺りも、自分の資産状況をもう1度見直して、戦略を立て直す必要があると言えます。
上昇に乗る場合は、明確に200日移動平均線を抜けてからで良いのではないでしょうか。