ビットコイン(BTC)のマイナーの多くが中国関連であり、依然として中国の影響力が大きいです。
BITCOIN MINING NETWORK UPDATE:December 2019
We currently estimate that 65% of global mining happens in China.
Next, we estimate that 70% of newly deployed hashrate since our last report has gone to China and 30% to the remaining non-Chinese mining regions.
65%が中国でのマイニングであるとレポートしています。
中国でのマイニング割合が高い理由は、
・中国は他の国、地域に比べて電気代が安い
といったことが挙げられます。
そのため、中国の国家としての暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)への姿勢は、ダイレクトに価格へ影響を及ぼします。
最近でインパクトがあったのは、2020年1月1日施行の「暗号法」です。
全国人民代表大会期間中の2019年10月26日に突如、暗号ビジネスの発展などを目的とした「暗号法」を可決。
これを受けて、ビットコイン価格は1BTC=10,500米ドル台を記録。25日の安値からは、40%以上も急騰しました。
中国企業が開発しているアルトコインもその後軒並み高騰し、一時お祭り騒ぎとなりました。
11月には、ビットコイン(BTC)等のマイニングを禁止しないことが明らかになっています。
元々中国は、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)へ厳しい姿勢を取っており、2017年9月には、
・金融当局が暗号資産取引所の閉鎖を決定
したことで、ビットコイン(BTC)の価格は、40%以上暴落しました。
現在の中国関連ニュース
では現在、どういったニュースが出ているのか?
「暗号法」施行前で明るいニュースばかりなのか?というとそうではありません。
12月に入ってから、
・北京の金融当局が中国全土へ仮想通貨取引の取締強化を要求
といったニュースが出ています。
中国のスタンスとしては、ブロックチェーン強国なることで、その1つとして、人民元のデジタル通貨発行があるため、決して、暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)フレンドリーというわけではありません。
暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)を自由に取引できると、
人民元 → ビットコイン(BTC)→海外の取引所
といった流れで、国内資本が流出してしまうので、それを防いでいるのです。
中国の暗号資産(仮想通貨/暗号通貨)への姿勢は、日頃からチェックしておきましょう。
突然の決定の際にはどうしようもありませんが、それらしい兆候のニュースが出た時には注意が必要です。
なお、冒頭のレポートで、ビットコイン(BTC)の採掘原価については・・・
Among our findings is an estimate that the current market-average, all-in marginal cost of creation, at ¢4/KWh, 15% non-electricity OPEX and 30-month depreciation schedules, is approximately $6,300
およそ6.300米ドルとされています。