ICO(Initial Coin Offering)について、アメリカでの議論が加熱しています。
アメリカのシカゴ・オプション取引所(CBOE)の社長が、ICOについて、
・SECがICOを未登録証券に分類
・ICO企業への集団訴訟が行われる
という見解を示しました。
SEC=Securities and Exchange Commission アメリカ証券取引委員会
SECに未登録のコイン=未登録の証券を発行ということになり、証券に関する法律を犯すこととなり、訴訟の対象となります。
アメリカの投資家向けには、ICOを実施していないプロジェクトがほとんどですが、以前に販売されていたものがあります。
また、アメリカで証券と分類されることで、他の国・地域もその取扱に追随する可能性があります。
アメリカベースの仮想通貨/暗号通貨取引所での取扱がなくなる=流動性が低下するのは間違いなく、また、証券として登録するには、それ相応の時間と費用と手間がかかるでしょうから、未登録証券に分類されてしまうと、発行しているトークンの価格は、大きく下落する可能性が高いです。
ICOの今後については、厳しいと言わざるを得ませんが、2018年に入ってICOはどうなっているのでしょうか?
2018年にICOの現状とは?
2018年5月末時点で、2017年の規模を超えています。
Initial Coin Offerings Have Already Topped 2017’s Record Pace
ICOの資金調達金額は、90億米ドルで、2017年の40億米ドルに未満に比べると、2倍以上になっています。
テレグラム(Telegram)とイオス(EOS)が大きく資金を集めたこともあります。
Initial coin offerings have already topped 2017's record pace.https://t.co/bzLYnOcVOW pic.twitter.com/ck15vRoe9s
— BloombergQuint (@BloombergQuint) 2018年6月2日
ICO参加した後の価格とは?
2018年3月から5月にかけて参加したICO。
どうなっているのか?進捗を確認してみます。
SECの取扱によっては、大変なことになりかねないので、原資確保は必ずしておかなければなりません。
1)Lead Coin(LDC)
大手取引所での取扱はありません。
価格は、大きく下がっています。
2018年6月末時点で、
0.00000081 BTC (1.03%)
0.00001103 ETH (5.03%)
ICOでの価格は、
1LDC=0.000066666ETHなので、6分の1程度になっています。
2)Libra Credit(LBA)
大手取引所で取扱があります。
2018年6月末時点で、
0.00001788 BTC (3.83%)
0.00024335 ETH (7.95%)
$0.109826 USD
1 LBA = 0.1USD
一時は、3倍ほどでしたが、ほぼICO価格まで戻ってきています。
3)Celsius(CEL)
一応、Coinmarketcapには掲載されています。
$0.218809 USD
0.00002278 BTC
0.00028510 ETH
IDEXでは、取引が可能な状態となっています。
価格は、ICOを同じです。
2018年6月23日の公式メールマガジンでは・・・
取引所での取扱い開始について、市場が回復するのを待っているという内容を発表しています。
格付けが高かったり、話題のICOへ参加していますが、厳しい状況になっています。
ICOへの参加も、よくよく考えなければならない局面が到来していると言えます。