マレーシアのBSNという政府系銀行

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ネオアジトの近くに、新しくBNSという銀行のATM支店が出来たのですが、他の銀行ATMに比べて、閉まっていることが多く、一体なんの銀行なのか気になったので、調べてみることにしました。

国営貯蓄銀行のBSN

銀行の名前は、「BSN」で、エメラルド色がコーポレートカラーです。

外資系の金融機関かなと思っていたのですが、

Bank Simpanan Nasional

マレーシアの郵便事業での預金業務を引き継ぐため、1974年12月に財務省の管轄下に設立された国営貯蓄銀行で、マレーシア国内に約400の支店網があるとのこと。

ショッピングモールのシティースクエアやプラザペランギなどに支店はありませんし、ジョホールバルでは、これまでに見かけたことがありませんでした。

BSNのホームページを見ると、定期預金のページで他の銀行との違いがありました。

定期預金の利率が、50歳以上と未満で異なっているのです。

50歳以上の場合は、

左がRM5,000から RM50,000まで、

右が、RM50,000以上の利率です。

12ヶ月 3.40% 3.45%
15ヶ月 3.50% 3.55%
18ヶ月 3.55% 3.60%
24ヶ月 3.60% 3.65%
36ヶ月 3.65% 3.70%
48ヶ月 3.70% 3.75%
60ヶ月 3.95% 4.00%

50歳未満の場合は、

最低預入金額が、RM500から。
Maturity Period Interest Rate
1ヶ月から3ヶ月:3.15%
6ヶ月:3.20%
9ヶ月:3.25%
12ヶ月:3.35%
15ヶ月:3.45%
18ヶ月:3.50%
24ヶ月:3.45%
36ヶ月:3.45%
48ヶ月:3.55%
60ヶ月:3.75%

HSBCマレーシアの場合は、
1ヶ月から2ヶ月:3.00%
3ヶ月から5ヶ月: 3.10%
6ヶ月から11ヶ月:3.15%
12ヶ月から:3.30%
13ヶ月から60ヶ月:3.30%

マレーシア大手の商業銀行である
Maybankの場合は、
1ヶ月から2ヶ月:3.15%
3ヶ月から5ヶ月:3.20%
6ヶ月から11ヶ月:3.25%
12ヶ月から24ヶ月:3.30%
36ヶ月:3.40%
48ヶ月:3.50%
60ヶ月:3.60%

BSN銀行が、高い定期預金利率となっています。

預金保護制度での違いがあるようだ

預金については、BSNの場合、

「All BSN’s Deposit products are guaranteed by the Malaysian Government. 」

という表記があります。

HSBCとMaybankの場合は、

「Eligible for protection by PIDM 」

という表記があります。

Perbadanan Insurans Deposit Malaysiaの略で、2005年に設立された企業です。

国際的には、Malaysia Deposit Insurance Corporation (MDIC)として知られています。

補償額については、1名義の口座に対して、RM250,000(約700万円相当)までで、リンギット口座と外貨口座を合わせた額となります。

BSNは、政府系ということで、特別に政府による全額補償があるということでしょうか。

2004年からイオンクレジットサービスが、BSNと組んで、預金者を対象に低利な割賦販売サービスを提供しています。

その中で、BSNの預金証書は、元本保証付の有価証券で、120万人の預金証書保有者を有し、証書残高はRM20億(約600 億円)。という発表されています。

BSNは、マレーシアの銀行総資産ランキングで、TOP10に入ってこないので、口座を開設して活用する際には、預金保護制度がどうなっているのか、しっかり確認しておく必要がありそうです。

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