香港の一部銀行で、e-Cheque(電子小切手)サービスが開始されています。
日本では、個人での小切手取引があまり盛んではありませんが、海外では、家賃の支払いなどで小切手を切ることがあります。
銀行内の送金で対応すればよいのでは?と思うかもしれませんが、先日付の小切手を切ってもらっておくことで、銀行経由で支払い催促ができるので、良いと考えているのでしょう。
e-Chequeの特徴と使えるようになった銀行
e-Chequeについては、
・PDF形式で、紙ベースとレイアウトは同じ
・法的に紙ベースの小切手と同じ効力を持つ
・香港ドル、中国元、米ドル支払いに利用可能
・いつでも、どこでも発行できる、小切手帳がいらない
・銀行支店に持ち込む必要がない
・セキュリティーがしっかりしている
利用できるようになったのは、
中國農業銀行、中国銀行(香港)、富邦銀行(香港)、集友銀行、恒生銀行、南洋商業銀行、東亞銀行(BEA)、香港上海銀行(HSBC)、永隆銀行の9行です。
スタンダードチャータード銀行は、含まれていません。
HSBCインターネットバンキングでの手続き
1)
インターネットバンキングにログイン
2)
「e-Cheque」の表示を、クリック。
3)
「I AGREE」のチャックボックスにチェックし、
セキュリティーデバイスで、パスワードを確認し、「GO」をクリック。
すると、e-Cheque Serviceのメニューがログイン後画面左側に、
・e-Cheque Deposit
・e-Cheque Issuance
・e-Cheque Status Summary
・Bank-Cert (Personal) Status
が表示されます。
e-Cheque Issuanceの画面では、
・小切手を切る口座選択(個人の場合は、Currentが基本)
・小切手の内容
・発行日
・受取人
・金額
・備考
を入力後、セキュリティーデバイスの暗証番号を入力して発行となります。
e-Chequeを受け取った場合は、e-Cheque Depositの画面から、入金先口座を選択し、e-Cheque画像をアップロードします。
e-Chequeの有効期限は、発行日から6ヶ月で、
手数料の規定は、
インターネットバンキングでは、香港ドル、中国元、アメリカドル共に、「Waived」
店頭や電話手続きでは、香港ドル、中国元、アメリカドル共に、「100HKD」
となっています。
処理に関しては、月曜日から金曜日の19時までに手続きをすると同日中に処理されます。
フィリピンのBDO銀行では、まだ全ての小切手が電子化されていませんが、自分が振り出して小切手の取引が完了した場合は、インターネットバンキングにスキャンデータがアップされる形になっています。
小切手帳を持ち歩いたり、何枚も発行する場合の記入・サインの手間が省けるので、世界の各国で電子化の流れが加速すると良いと思います。