マレーシアMaybankの法人口座ネットバンキングを管理しているマレーシア法人のために申請を行いました。
支店を訪れると「ネットバンキング開設のための議事録作成が必要」と言われました。マレーシアは、事あるゴトに議事録作成が必要になります。
サポートを依頼している会社に、Maybankの銀行口座開設の議事録を作成するよう依頼し、ノミニーのサインが入ったものを送付してもらいました。
*ノミニー=名目上の役員(私が管理している会社は、ノミニーを利用しているので、別途ノミニーのサインが必要となります。)その後、会社代表者のサインをして、社判とともに口座を保有している支店担当者に提出します。
担当者がその場で内容が確認後、IDとPASSが発行され、ネットバンキング
http://www.maybank2u.com.my/
が利用できるようになります。
セキュリティートークンや登録電話番号へのSMSでの暗証番号通知はない模様。ネットバンキング開設後すぐの状態で、残高など取引明細を確認することは可能ですが、送金する際は、別途書類で送金先を登録する必要があります。
▼送金先登録
Maybank所定の書式に登録希望口座を記入して、代表者サイン、そして社判を押し、口座を保有している支店に持ち込みます。その場で支店担当者により確認され、約1週間程度で登録希望口座情報がネットバンキングに反映されます。
登録先の口座数については制限があり、
送金(Transfer):
マレーシア国外 :27口座
マレーシア国内
Maybank口座 :10口座
他銀行口座(GIRO):10口座
請求書分支払い(Bill payment):20口座
となります。
ネットではなく、書類での送金先の登録が必要になりますが、一度登録しておくと、送金先の明細など煩わしい入力なしに、簡単に送金できるようになるので、便利です。
▼マレーシア銀行3行の比較
対応、申請書とトークン、ネットバンキングについてMaybank、CIMB、RHBを比較してみました。
・対応
Maybank
:窓口で対応してくれる
CIMB
:窓口の対応が悪くても、カスタマーセンターが即日対応
RHB
:カスタマーセンター・窓口ともにちょっと対応が・・・
RHBで体験談
RHBのカスタマーセンターに問い合わせをすると、
担当支店に行き、申請をしてください。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
担当支店に行くと、
カスタマーセンターに電話したので、
後で担当者から電話が行くから帰って良いです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
後日カスタマーセンター担当者から電話があり、
メールで申請書類が送付されてくる。
・申請書類とトークン
Maybank
:ネットバンキング設定に議事録必要
送金先登録に専用フォーム記入・提出が必要
トークンなし
CIMB
:ネットバンキング設定に議事録必要
送金先登録なしで送金可能
USB形トークンあり
RHB
:ネットバンキング設定に議事録必要
送金先登録必要
窓口送金の場合は、請求書など送金の証明が必要
ひし形トークンあり
(残高確認のみバージョン、送金までできるバージョンあり)
・ネットバンキング
Maybank
:トークンがなく、操作がシンプル
使用料として月10RM
CIMB
:ナビゲーションが充実
送金先登録可能
設定手数料として100RM
使用料として年間250RM
RHB
:ナビゲーションが充実しておらず、
マニュアルを参照しながら操作する
マニュアルに不明な部分がある
使用料として月30RM
▼サポート会社
マレーシアの多くの法人設立サポート会社は、法人設立および銀行口座開設、会計などを主なサービスとしています。銀行口座開設は、口座開設までが範囲となっており、ネットバンキングの申請についてまで言及されることが少ないです。小切手で取引する習慣が強く、ネットバンキング使用として別途費用が必要なのが原因で、ネットバンキングの使用率が低いのかもしれません。
ネットバンキングの利用を考えている場合は、口座開設をする時に合わせて、ネットバンキングの設定希望を伝えることをおすすめします。同時に書類作成、サインをして、書類提出ができますので。