2015年11月27日にフィリピンのセブ島に、SM Seaside City Cebu モールが開業しました。
総賃貸面積(Gross Leasable Area)でいくと、フィリピンで3番目に大きなモールとなります。
デベロッパーは、SM Prime Holdingsで、SM Investmentsのグループ会社です。
フィリピンでの生活に、SMは欠かせない存在となっています。
SMの総帥は、フィリピン富豪ランキング1位
SM Investments Corporation(SM)は、グループ企業として、
不動産:SMプライム、SMデベロップメント、ハイランドプライムなど
金融 :BDO、Chinaバンク
小売 :SMストア、SMスーパーマーケットなど
その他:ベレコーポレーション
不動産、金融、小売、娯楽(カジノ)を押さえているフィリピンのトップ企業群の1つで、フィリピンで生活していると、何かしらの形でお世話になることが多いと思います。
創業者は、フォーブス(Forbes)が発表したフィリピンの富豪ランキングで1位のHenry Sy(ヘンリーシー)氏です。
フィリピンのショッピングモールで、
総賃貸面積が1番広いのは、マニラ・マンダルヨン市のSM Megamall
2番目に広いのが、マニラ・ケソン市のSM City North EDSA
となっています。
日本の飲食店が、フィリピンに進出する際に、足がかりにしているのが、SMモール内への出店になっています。
そのSMですが、フィリピン国内だけではなく、中国でもモールの展開を進めています。
SMモールの中国での展開と展望
中国で、年に1つずつのペースで、ショッピングモールを建設していくことを2015年3月に公式に発表しています。
China SM Supermallsは、
公式HPによると、
SM City Xiamen(2001年10月 廈門市:福建省南部)
SM City Jinjiang(2005年11月 晋江市:福建省)
SM City Chengdu(2006年10月 成都市:四川省)
SM City Suzhou(2011年9月 蘇州市:江蘇省東南部)
SM City Chongqing(2012年10月 重慶市)
それぞれ開業しており、2015年11月時点で、SMが運営しているショッピングモールの数は、フィリピン国内:54、中国国内:6となっています。
2016年、Zibo(シ博市:山東省)に開業予定で、2017年までに、あと3つ開業予定とのこと。
中国とフィリピンの市場規模などの差は、
人口(2014年度 World meters発表)
中国:13億9,370万人 フィリピン:1億人
GDP(2014年度 世界銀行発表):
中国:10兆USドル フィリピン:2,845億USドル
国民1人当たりのGDO(2014年度 世界銀行発表):
中国:7,593USドル フィリピン:2,870USドル
中国で展開することで、1年の想定リターンは、15%と、フィリピンでのリターン12%を上回る見込みとなっています。
中国での展開戦略で、フィリピン国内とは大きく異なる点があります。それは、モールの全スペースを貸し出すことです。
フィリピンでは、自社デパートやスーパーなどをモール内のテナントとして出店していますが、中国では自社による小売を展開しないとのことで、それに伴い、イオングループが、中国のSMモールに出店しています。
フィリピン国内でも、モール展開は継続し、消費経済の伸びを期待して、2020年までに、100以上の開業を目指しています。
SMグループは、スーパーマーケット、銀行などを併設したコンドミニアムを好立地・低価格で展開しているので、フィリピンで不動産投資を考えている場合は、視察しておいたほうがよいデベロッパーの1つになります。