海外で生活をしていると、小切手がより身近になるかと思います。個人銀行口座を開設すると、小切手(check book、cheque book)が発行され、各種支払に利用する場合があります。
フィリピンでは、賃貸物件を借りる時に、先日付の小切手を要求される場合が多いです。現金をその場で支払ってもよいですが、預り証だけではちょっと不安でもあるので、なるべく小切手を利用するのが良いと思います。
マレーシア法人を管理していた時は、毎月の法人に関する税金を支払う際に小切手を利用していました。インターネットでアカウントを開設することで、ネットバンキング経由で納入することができるのですが、サポート事務所との連系および銀行のネットバンキングアカウント開設までに時間を要していたので、小切手を送付して対応していました。
小切手に金額を記入する時に
小切手を使う時にちょっと緊張するのが、英語で金額を記入することかと思います。
1,800=
one thousand and eight hundred
eighteen hundred
18,000=
eighteen thousand
HUNDRED、THOUSAND、ELEVEN、TWELVE、FIFTEENなど
失敗してしまうと、修正は基本的に無理で、新しい小切手を切る事になります。
不安がある場合には、記入する前に別の紙で試し書きするか、受取人や現地業者さんがいるようであれば、その人に代筆してもらってもよいかと思います。
金額の末尾には、ONLYを記入します。
日本の小学校で習うような「7」は、間違いもしくは17と判断される可能性があるようで、海外で「7」を書く際には、そのままの表記もしくは、右下に傍線を追加するするのが良いようです。
以前「7」の書き直しのために、小切手を新しく切りました。
小切手を受け取った時は
裏面に自分の口座番号と連絡先を明記して、現金化したい銀行窓口に持ち込みます。マレーシアの場合は、HSBC、RHB、CIMBのほとんどの支店で小切手受付端末があり、自分の口座番号を入力し、小切手に記載されている金額を入力すると、小切手のスキャンがプリントされた預り証が自動で発行されます。
フィリピンのBDOの場合では、受付端末を見たことがないので、窓口を訪問して、担当者に処理してもらう必要がありそうです。
小切手の追加発行inフィリピン
フィリピンのBDO銀行で、小切手を追加で発行依頼した際は、1冊につき175PHPの手数料がかかり、発行まで約3週間かかりました。
インターネットバンキングから発行依頼をすることができますが、受け取りは本人が支店窓口まで出向く必要がありますので、口座開設をする支店は、アクセスがよい支店を選んでおく必要があります。
また、BDOフィリピンでは、発行した小切手の取引が完了したら、小切手原本と取引明細書が登録住所に郵送されてきます。インターネットバンキングを利用していると、小切手のスキャンデータが取引明細画面から見ることができるようになっており、2015年2月からは、登録住所への郵送はなくなるとのことです。
マレーシアやフィリピンで口座開設するのは・・・
海外の銀行口座を開設する場合には、基本的に滞在権(永住権や就労許可書、リタイアメントビザなど)を保有している必要があります。銀行側から考えると、滞在しないのに、なぜ銀行口座を保有する必要があるのか?となりますので、マレーシアやフィリピンで銀行口座開設を考えている場合には、事前に注意しておく必要があります。銀行口座サポート業者さんに依頼することで、滞在権なしで開設できる場合もあるようですが、開設した後に、どのように活用するのか?を見極めた上で開設されることをおすすめします。せっかくサポート手数料を支払い口座開設しても、活用できなければ意味がありません。
photo credit: Capt’ Gorgeous via photopin cc