市場価格より3割安い格安不動産情報を、僕たちが獲得できない理由

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格安の不動産物件情報など、一般人の僕が手に入れることなどできない理由、本来なら少し考えて見れば分かることだった。

僕のところに「本当に僕が求めている情報」などは入って来ないのだと。

僕が日本に住んでいた頃。江東区の自宅マンション購入の他に、日本で日本の不動産投資をしていたことがある。

僕にとって少しでも有利な不動産を探すために、駅前をくまなく歩いてみたり、情報誌をかき集めてみたり、いろいろと努力をしていた。

不動産屋に「安い不動産物件はありますか?」そんな馬鹿なことを聴いてしまったこともあった。

でも、これはお金を稼げるようになって、ビジネスの構造を理解してきた後で、さらには、海外での投資活動をする中で、不動産屋を営んでいる友人が増えたことで、分かったことなのだが。

そもそも、一介の現役サラリーマンに過ぎなかった僕のところに、本当の格安優良物件の情報などは絶対に来るわけがなかったのだ。

理由は簡単である。

格安優良物件の情報を取得できるのは、情報を発信する情報提供者である、不動産屋さんだけなのだ。

物件情報が不動産屋の店頭で僕のところに届く頃には、本当に良い物件は、情報発信者である不動産屋に根こそぎ買われてしまうからだ。

そして、僕たち個人投資家が店頭に訪れた時に、不動産屋さんが「市場適正価格」で僕たちに、「再販」してくれるのである。

不動産屋を経営している友人たちから、後から聴いたところによれば、不動産屋さんの手元には市場適正価格よりも、4割、3割も安い不動産物件情報が入ったりもするようだ。

でも、それを適正価格に戻して僕たちに再販するのが彼らのビジネスモデルである。

こういう不動産屋さんが「悪徳不動産屋」だと言っているわけでは無い。不動産屋としての普通のビジネスモデルなのである。

ビジネス構造を考えた場合、当たり前と言えば当たり前のことだったのだ。

本当に良い情報を得たければ、その情報を発信する側に回らないと駄目だと知ることができた。

情報受信側と情報発信側・・・ここにも大きな「情報格差」が存在しているのである。

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