フィリピン、インドネシア、ベトナム3カ国からの訪日観光客に対して、査証の免除するという報道がありました。
「観光立国ニッポン」になるべく、2030年には、訪日外国人数3,000万人を目標にしています。
2013年7月からは、マレーシアとタイの訪日観光客を対象に査証を免除していますが、訪日数を2012年度と比較すると、約60%増になっています。
▼パスポートの強さ
日本のパスポートは、事前に査証を取得することなく、渡航することができる国数が多いという話を聞きますが、世界の国々と比べるとどうなのでしょうか。
movehub.comというサイトで、各国のパスポートを保有しているとどれだけの数に国に事前に査証を取得することなく渡航できるかという一覧が発表されました。
一覧を見ていくと、
173カ国:フィンランド、スウェーデン、イギリス
172カ国:デンマーク、ドイツ、ルクセンブルク、アメリカ
171カ国:ベルギー、イタリア、オランダ
170カ国:カナダ、フランス、アイルランド、
日本、ノルウェー、ポルトガル、スペイン
168カ国:オーストリア、ニュージーランド、スウェーデン
167カ国:オーストラリア、ギリシャ、シンガポール
166カ国:韓国
165カ国:アイスランド
この数字には、空港などで査証を取得することで入国が可能な国も上記の数字の中には含まれています。また、査証なしで入国できても、所有している国のパスポートによって、最大滞在可能日数に違いがあるケースもあります。
ちなみに
香港:152カ国
マレーシア:163カ国
タイ:68カ国
フィリピン:58カ国
インドネシア:53カ国
ベトナム:44カ国
となっています。
渡航前査証取得不要国数が二桁の東南アジアの国民にとっては、査証免除は、朗報となりますが、渡航のハードルが下がることにより、事前査証取得により防いでいた不法労働、不法滞在などの数が増加するおそれはあります。
▼アライバルビザ
フィリピンとベトナムは、第三国出国の航空券を所持していれば、事前に査証を取得せずに入国できますが、インドネシアは、アライバルビザと呼ばれる査証を入国審査前に購入しなければなりません。
・30日滞在できる査証で、35USドル
入国審査時にシール形式の査証が発行されて、パスポートにペタっと貼られるので、渡航頻度が高いと、パスポートページがどんどん埋まっていってしまいます。
インドネシアの訪日観光客査証免除で、日本人観光客のインドネシア入国時査証も免除になると、インドネシアファンにとっては朗報となります。
すでに、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナムシンガポール、香港、マカオなどの国のパスポート保持者は、到着時に査証を取得せずとも、インドネシアに入国できるようです。