「カレーハウスCoco壱番屋」が、ハウス食品によって子会社化されました。
2015年2月末時点でのカレーハウスCoCo壱番屋国別店舗数
世界11カ国・1,356店舗
日本:1,215店舗
アメリカ・ハワイ:5店舗
アメリカ・ロサンゼルス:4店舗
中国:45店舗
台湾:27店舗
韓国:23店舗
タイ:23店舗
香港:7店舗
シンガポール:4店舗
インドネシア:2店舗
マレーシア:1店舗
2014年4月10日に放送されたテレビ朝日系TV番組「アメトーーク!」の中で、売上トップ10の店舗紹介がありました。
1位:シルバーコード店(香港)
2位:江南店(韓国)
3位:クロコダイルセンター店(香港)
4位:上海静安寺店(中国)
5位:ヨンドゥンポタイムズスクエア店(韓国)
6位:JR秋葉原駅昭和通り口店(日本)
7位:ロッテモールキンポエアポート店(韓国)
8位:ウィンザーハウス店(香港)
9位:蘇州久光店(中国)
10位:天津大悦城店(中国)
レストランを意識したオシャレな店舗設計になっているので、デートなどに良く使われているのが海外店舗がランキング上位に入っている要因となっているようです。
フィリピンでもオープン
2015年3月1日にエスタシアモール(Estancia Mall)内にオープンしました。
場所は、パシッグ市ですが、オルティガスから近い場所です。直営でオープンしたのではなく、フランチャイズでオープンしています。
フィリピンで、UCCカフェを展開しているAJI-NO-CHINMI CO.,INC の関連会社Infinityfoods Alliance Inc. がフランチャイズに加盟したのです。
他にも、
・Crepes & Cream
・Sakae Sushi
・Aoyama Café
・Yamato-Pan
などもフィリピンで展開しているので、飲食業に強みがあります。5年で10店舗を展開する予定となっています。
エスタシアモールは、2014年末にオープンした新しいモールで、SMメガモールとシャングリラモールからは、1.2キロ、車で10分ほど離れた場所にあります。
多くの日本系飲食店が、SM系のモールに出店している中、まず、エスタシアモールでの出店ですので、今後、どのように展開していくのか注目しています。
フィリピンでの外資飲食店展開
フィリピンで、外資企業が直接法人を設立して、直営店展開するケースが少ないのは、
レストランなど飲食は、小売業に分類され、「払込資本金は250万ドルで、一店舗当たりの投資は83万ドル以上。」など、資本規制があるためです。
JETROによると、
100%外資での参入には、
1) 親会社の純資産が2億ドル以上
2)小売業で5年以上の実績を有する
3)世界で5件以上の小売店舗もしくはフランチャイズを展開し、少なくともその1店の資本金は2,500万ドル以上
4)フィリピンの小売企業の参入を認めている国の国民もしくは同国で設立された法人
というハードルがあります。
(JETRO「外資に関する規制」より抜粋)
お好み焼きチェーン道頓堀のフィリピン進出
お好み焼きチェーンの「道とん堀」が、フィリピンに進出し、2015年11月23日に第1号店をグリーンヒルズのショッピングセンター「エイト・ミズーリ」内にオープンしました。
2号店は、2015年12月に世界での有数の広さを誇るショッピングモールのSMノースエドサ内に出店しました。
フランチャイズを活用して展開する「道とん堀」
「道とん堀」は、ロードサイドを主体としたファミリーレストランタイプのお好み焼き業で、フランチャイズを活用しながら、日本では45都道府県中40で出店しています。
日本でのフランチャイズ加盟条件としては、
加盟金 3,000,000円
保証金 1,500,000円
研修費 500,000円
オープン支援費 200,000円(2件目店舗は除く)
海外では、フィリピンの他に、タイに3店舗、台湾に1店舗出店しています。
JTCグループのフィリピンでの展開
フィリピンでの展開に際して、DOHTONBORI PHILIPPINES Inc.を設立しています。JTCグループとの合弁会社になっています。
JTCグループは、1986年設立で、メトロマニラ、ダバオを中心に、飲食のフランチャイズを展開しています。
ジョリビー(Jollibee)
チョーキング(Chowking)
グリーンウィッチ(Greenwich)
レッドリボン(Red Ribbon)
のフランチャイズに加盟し、出店する一方で、
独自ブランドとして、
コンビニエンスストアのC-Mart、フードコートのTimes Square Food Court、Handaang Tulyasi, Meister Baker,Nathan’s Barbecue,Tarrazu Coffee.
も展開しています。
JTCのフランチャイズノウハウと、フードコート運営のノウハウを活かす形での展開となります。
外資規制があるフィリピンで展開するためには、現地企業との共同展開が欠かせません。そのため、ほとんどの日本企業は、フィリピン現地で成功している企業と組み、ショッピングモールを中心に展開しています。フィリピン現地の有力企業といかに提携出来るかが、フィリピンでの成功の鍵を握っていると言えます。